1960年代（ロクマル）に建てられたテナントビルです。当時はテナントビルでも建築後に満室にして売却するなんていう概念はなく、家主がずっと持ち続けるつもりで建てているから随所に愛情が注がれています。例えば、釉薬タイルと横連窓の外観に1階と屋上部分の色ガラスブロックがアクセントに加えられていたり（1階部分はセキュリティ工事のため2005年撤去、屋上部は安全配慮工事のため2014年撤去）、コンパクトですが人研ぎ手摺の螺旋階段やモザイクタイル貼りの壁、特殊塗装を施した鉄扉や模様ガラスが入った木製建具などで構成される共用部などは設計者のモダンデザインへのこだわりが表れていますよ。築後40年を超える現在でも所有者は代わってないから続く雰囲気なんですねえ。
ほんとにいい歳の取り方してますよ。
そんな味の出てきたビルですが今回ご紹介するのは301号室。
南向きで土佐堀通に面していますので明るく開放感のある暖かいお部屋です。
建築設計やプロダクトデザイン、グラフィックデザインなどのクリエイターが多く入居していますし、実はみんなの不動産/水辺不動産も入居していて、地下の店舗で居合わせるということもよくあるアットホームはレトロビル。いっしょに活動できる方なら、なおありがたい。
コンパクトオフィスで駅近なので各種教室にも向いています。